●永田聽泉=大阪府豊能郡原田村の初代村長/妻鹿友樵の弟子で七絃琴の名演奏家/号永田琴僊で、森琴石に画を学ぶ=平成12年8月・平成13年7月
●永坂石たい(土+隶)=森琴石友人「世良田信明(雨荘)」の著書「「雨荘居士削残餘稿」の題字揮毫者・・・跋文は森琴石門「氈受楽斎(毛受楽斎・毛受小八郎)」
書家・医師・漢詩人。名は周二。名古屋の人。漢詩界の泰斗。森春濤門四天王の一人。書画・篆刻に秀で、石隷流の名で知られる。大正13年(1924)歿、80才。
●加島菱洲=加島信成=岐阜生まれ/「浪華の魁」(垣貫一右衛門編・明治15年)では「篆鐫:高麗橋2丁目」に名/「大阪市中近傍案内」(森弥三郎編・榊原英吉発行・明治21年)では「油画家」の項で名あり/王冶梅の著書の出版人の一人=平成16年4月注8
王冶梅著書
「蘭竹二譜 二冊」(明治15年9月)&「冶梅蘭竹譜 二冊」(同年11月)&「冶梅画譜・人物冊 二冊」(同年11月) ・・・もう一人の出版人は「吉岡平助」・・・
●磯野秋渚=伊賀上野生まれ/大阪で代理教員から朝日新聞に入社/大阪の漢詩団の中枢にあり多くの文人墨客と交わった=「平成17年9月【1】■2番目、注5」他
●佐野五明渓=淡路出身/藤井琴谷の師匠/石橋雲来・舩田舩岳・大村楊城などの交流者
伝歴=書家。嘉永四年(1851)淡路島生まれ。諸種の仕事に従事したあと大阪に移り、生来能筆の腕を磨き、草書で一家を成した。詩酒を楽しみ交際上手。「雅会文筵に在らざるはなし」と記されるほど。貴賎・雅俗に関わらず談笑し、人柄も飾らず誰からも愛された。また広く見聞を広げ、中国・朝鮮にも足跡を残している。明治45年(1912)1月 61歳没。 −大阪人物辞典−