「扶桑書画譜 6冊」=(河副作十郎,大河原久編/清娯館/明治22年刊/29.8×16.2cm)
★各冊に、儒者や政治家などによる題字や序文跋文があり、また各冊60名ほどの書画家の作品が収録されている。現在では名前が余り知られなくなった人物の書画も見られ、各人の作品には当時の住所が自筆で書かれている。
★奥附には「長崎県平民 河副作十郎 大阪府東区北濱三丁目十三番地」、版権免許は明治19年11月29日(自巻1〜至巻4)、明治21年12月25日印刷と書かれている。
1冊目 題辞=西尾為忠※
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1冊目 人名録
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西尾為忠
儒者・官吏。京都の人。号は鹿峰、字は叔謀、通称は遠江介。勤王の志厚く、維新の際は監軍として東山道に進向し功があった。文部省御用掛となり、熾仁新王御行実編輯委員に任じられ、また閑院宮家令・梨本宮家令を勤めた。詩書を能くし、特に書法は大師流に通じた。明治33年(1900)歿、59才。 ・・・思文閣美術人名辞典・・・
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