平成10年10月~現在まで、森家での調査などをご紹介します
■ | 神奈川県川崎市の「朝顔資料館」代表の渡辺好孝氏より、狩野芳崖の高弟として知られ、また東京美術学校の第一期生でもあった「岡不崩 おか ふほう 注1」画伯へ差し出した、明治39年5月19日付の「森琴石の書簡 注2」ご所蔵のお知らせを頂く。書簡には岡不崩が主催する「真美会展覧会 注3」に出品した作品に「名誉賞状」が贈られた事に対するお礼の言葉がしたためられている。岡不崩は美術家・美術教育者として活躍したが、傍ら本草学の研究に打ち込み、著書「朝顔図説と培養法」(民友社・明42、7)に見るなど、朝顔に魅せられた岡不崩は、朝顔の研究栽培の権威でもあった。渡辺氏より不崩の詳細年表や、森琴石が受賞した作品についてなど、諸情報 注4をお寄せ頂いた。その一部を下記にご紹介する。
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■ | 筑波大学附属図書館所蔵の「大日本詳細全図 注1」(明9、11・森琴石編集・響泉堂刻)や、神戸市立博物館所蔵の「三府五港細見全図 注2」注<1>(明9・響泉堂刻)・「改正 大阪区分細見図 注3」(明9・武藤吉次郎編・響泉堂刻)などの銅版彩 色地図がある。それらの出版者「武藤 吉次郎 むとう きちじろう」は、福澤諭吉が創設した「慶応義塾」に慶応2年3月下旬に入塾し、明治5年、故郷大分県中津に福沢諭吉が開いた洋学校「中津市学校 なかつ しがっこう」の教師として派遣された 注4。その後大阪で福澤諭吉の著書「帳合之法」「福沢文庫」などの売捌書店を経営していた 注5。
注1 注2については関係人物紹介 「武藤吉二郎」 をご覧ください。
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■ | 門弟「田川春荘 たがわ しゅんそう 注1」をテーマに扱った、大国正美著【田川春荘画の「孔子像」と地域社会 注2】、という文献の所在が判明。 文献の内容、田川春荘については順次ご紹介します。
注1 注2 については関係人物紹介 「武藤吉二郎」 をご覧ください。
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■ | 平成14年5月16日より2年3ヶ月にわたり、大阪日日新聞で連載された「琴石と歩くおおさかの町」は去る8月14日付「総集編」で終了した。
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■ | 東海大學圖書館(中華民国、台中市)には、響泉堂刻の山崎昇著「円機活法 八巻2冊」(尚書堂蔵版・明14年)が所蔵されている。
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