森琴石(もりきんせき)1843~1921
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森琴石 調査情報

平成10年10月~現在まで、森家での調査などをご紹介します

■調査情報 平成16年(1月)

愛知県豊田市のH氏から、明治18年12月作の「青緑十六羅漢図」所蔵のご連絡を頂く。落款には「写 於今治喜雨山房南窓下以為・・・・・清属即乞正之 琴石森熊」と書かれている。愛媛県今治で描かれた作品である。作品は、身内の方より譲り受けられたもの。森琴石が、晩年に書いた覚書には、「伊予国漫遊時に、各所で乞われて多数の作品を描き、印も様ざまのものを使用した」と、書いている。

 
情報取次ぎご協力:松原洋一氏(オールアバウトジャパン)

立命館大学図書館蔵書にある、「中国古画譜集成・第22巻」(山東美術出版社・2000年)には、森琴石の木版画集「墨香画譜 ぼっこうがふ」が、「扇面 大観」(廉泉輯)・「文美斎詩箋譜(百花詩箋譜・張兆祥画)」と共に合本出版されている。「廉泉 れんせん」は、1915年前後、自身が収集した、明・清時代の扇面 約1000枚を一同に集め、神戸市山本通で「扇面博物館」を開いた。「文美斎詩箋譜」は、百種類の花を描いた「便箋」を集めたもの。

 
墨香画譜(ぼっこうがふ)=森琴石著編纂・明治13年吉岡平助など出版。山水・花卉・果 樹・根菜などを描いた四冊本

 
題字、序文には 「谷鉄臣」・「寺西易堂」・「木村方斉」・「水原梅屋」・「小原竹香」・「戸谷萩堂(澹斎))・「坂本葵園」 など。 跋文=自跋(森琴石)。

木村方斎・戸谷萩堂・坂本葵園は共に大阪の儒学者。

「墨香画譜 四冊」は、北京図書館(中国国家図書館と改名)の一般 古書にも所蔵されている。

立命館大学図書館には、森琴石画による「書画落款自在 上中下」(行徳玉 江編・明治13年刊)が所蔵されている。
行徳玉江(ぎょうとく ぎょっこう)=鼎金城門下・森琴石兄弟子・篆刻にも優れ上記以外にも著書がある。

廉泉及び扇面博物館:在日中国人動態 (m00026085)・日本僑報電子週刊307号【号外】2003/5/28(水)・編集発行-段躍中氏文【特定のテーマによる展示(3)華僑の文化】より引用 



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