平成10年10月~現在まで、森家での調査などをご紹介します
■ | 愛知県豊田市のH氏から、明治18年12月作の「青緑十六羅漢図」所蔵のご連絡を頂く。落款には「写 於今治喜雨山房南窓下以為・・・・・清属即乞正之 琴石森熊」と書かれている。愛媛県今治で描かれた作品である。作品は、身内の方より譲り受けられたもの。森琴石が、晩年に書いた覚書には、「伊予国漫遊時に、各所で乞われて多数の作品を描き、印も様ざまのものを使用した」と、書いている。
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■ | 立命館大学図書館蔵書にある、「中国古画譜集成・第22巻」(山東美術出版社・2000年)には、森琴石の木版画集「墨香画譜 ぼっこうがふ」が、「扇面 大観」(廉泉輯)・「文美斎詩箋譜(百花詩箋譜・張兆祥画)」と共に合本出版されている。「廉泉 れんせん」は、1915年前後、自身が収集した、明・清時代の扇面 約1000枚を一同に集め、神戸市山本通で「扇面博物館」を開いた。「文美斎詩箋譜」は、百種類の花を描いた「便箋」を集めたもの。
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